2023年10月11日(水)-10月27日(金)
休館日:10月15日(日)、10月22日(日)
開場時間:10:00−17:00
※今後の感染状況に応じて変更の可能性があります。
会場:多摩美術大学️八王子キャンパス アートテークギャラリー
協力:小山登美夫ギャラリー
観覧無料
7回目となる「家村ゼミ展 2023」は、『空間に、自然光だけで、日高理恵子の絵画を置く』を開催いたします。
昨年の展覧会「中村竜治 展示室を展示」は、アートテークギャラリー1階の4つの展示室(約520平米、一部天井高9m)に、市販の白い紐だけを使用し、会期中3回の紐の設え変更を公開で行い「展示室を展示」いたしました。「帯」「結界」「対角線」と中村竜治が名付けたそれぞれの設えは、鑑賞者に自主的な「観察」をうながし、鑑賞者個々の目と身体で展示室を捉えなおすきっかけとなるような機会となりました。
今年は、この「中村竜治 展示室を展示」の延長線上の、その先を探るような展覧会を企画しております。
アートテークギャラリーは、あらかじめ展示空間として設計された空間ではありますが、ガラス面が多く、外光が空間に影響をあたえるという特徴があります。この展示空間の特徴は、昨年の中村竜治の展覧会により、強く認識することとなりました。そこで、今年は、この展示室の特徴を生かし、4つの展示空間は照明を使用せず、自然光だけにし、日高理恵子の作品、5点のみを展示いたします。空間に対し、日高の絵画の大きさは、物理的にとても小さなあり方です。絵画は、大きな余白と距離を所有することになるでしょう。
本展は、自然光でみる日高理恵子の個展という位置付けの展覧会ではありません。光と影、空間、絵画、天気、時間、音、居合わせた人々の振る舞い、そういったものから個々の目と身体が体験・体感する場となることを企図した展覧会です。